2026年05月12日

飲みにケーションの多い部署では、飲みすぎによる遅刻が繰り返されることがあります。
しかも、それを黙認する上司がいる場合、職場全体の規律や労務管理にも影響が及びかねません。
もっとも、飲み会は業務時間外に行われることが多いため、
「私的な時間のことまで会社は指導できるのか」と悩む場面もあるでしょう。
では、こうしたケースは本当に指導できないのでしょうか。
業務時間中に従業員が問題行動をした場合には指導ができるが、業務時間外の従業員の問題行動については指導ができないのでは?と思われる方も多いのではないでしょうか。まずは、そもそもなぜ業務時間中の問題行動に対して指導ができるのかに立ち返って考えてみましょう。
飲みにケーションにはさまざまなリスクがあります。一般的に考えられるリスクとともに、就業規則上どのような問題として整理し得るのかを確認していきましょう
このように、飲みにケーションに関する問題は、就業規則に「飲み会禁止」と明記されていなくても、一般的な就業規則に置かれている秘密保持、服務規律、誠実義務、職場秩序の維持、遅刻欠勤、ハラスメント防止、安全衛生といった規定に引きつけて整理することが可能です。実際の指導にあたっては、飲み会そのものを問題視するのではなく、どの行為が、どの就業規則上の義務や規律に関わるのかを具体的に示すことが重要になります。
そもそも、会社外でしか十分なコミュニケーションが取れない状態は、健全な職場環境とはいいにくい面があります。大切なのは、飲み会そのものを一律に問題視することではなく、なぜそのようなコミュニケーションに依存する状況が生まれているのかを把握し、職場内で円滑に意思疎通できる環境づくりにつなげていくことです。
Q1. 飲みにケーション対策で管理職には日ごろからよくコミュニケーションを取るよう伝えていますが、なかなかうまくいきません。何かよい方法はありませんか?
まずは、飲み会に頼らず、職場の中で日常的にコミュニケーションが取れる環境を整えることが重要です。その方法の一つが、1on1を定期的に行うことです。定期的に話す場があれば、業務に関する相談だけでなく、ちょっとした雑談もしやすくなり、結果として業務上の疑問や不安も早めに共有しやすくなります。
こうした積み重ねが、職場全体の「聞きやすさ」や「話しやすさ」につながります。
Q2. 管理職世代から「若手世代とは世代間ギャップがあるから話しにくい」と言われました。世代間ギャップを埋める方法はありませんか?
世代間ギャップは、無理に埋めようとするのではなく、むしろ会話のきっかけとして捉えることが有効です。
若手社員との間にギャップがあると話しかけにくさを感じることもありますが、その違いを前向きに話題にすることで、自然なコミュニケーションにつながることがあります。
たとえば、流行や価値観の違いを無理に合わせようとするのではなく、「自分たちの世代とはこう違うのだな」と関心を持って話すことで、相手への理解を深めるきっかけになります。
今回は、飲みにケーションに関する指導の考え方と対策について解説しました。
飲みにケーションへの対応として、飲み会を原則控える文化を打ち出している企業もありますが、
大切なのは、単に禁止することではなく、
その方針がどのような経営理念や職場文化に基づいているのかを明確にすることです。
たとえば、「自己研鑽第一」といった価値観を重視するのであれば、
その考え方に沿ったコミュニケーションのあり方を社内で共有していく必要があります。
アイプラスでは、労務管理に関するご相談はもちろん、
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